海事代理士とは
あまり聞きなれない方も多いかもしれませんが、船舶も不動産の同様に登記と登録が基本必要となります。
海事代理士は、海事代理士法に基づき他人の依頼によって、船舶登記や船舶登録、検査申請、船員に関する労務、その他海事許認可など、海事に関する行政機関への申請、届出その他の手続及びこれらの手続に関し書類の作成を代理・代行することを業とする者いいます。
海事代理士の国家試験合格後、地方運輸局に登録することで海事代理士を名乗たり事務所を開くことができます。
海事代理士は行政書士・弁護士・弁理士・税理士・司法書士・社会保険労務士・土地家屋調査士と共に8士業と呼ばれる国家資格です。
海事代理士の証 バッジデザインについて
船の表す船の舵(舵輪・ラット)を菊の花びらが配置されています。菊の花は「法律」を表しさらに花弁には「団結」の意味があります。
海事代理士の数について
海事代理士の資格のみで生計を立てる人はほとんどいないため行政書士や会計士などと兼業されている海事代理士が多い。また、毎年100人~150人ほどの合格者数となっています。海事代理士として本格的な業務をする人の多くが登録する海事代理士会の登録者数も350人ほどとなり全国で海事代理士として業をなす人もこの程度の数と推察されます。
海事代理士になるために
海事代理士になるためには海事代理士試験に合格に地方運輸局での登録を受ける必要があります。他の8士業資格の中には弁護士資格を持つことで試験の免除などもあったりしますが海事代理試験には免除事項はありません。受験資格自体に制限はなく、検定料6,800円を払ええば誰でも受験することができます
海事代理士試験概要について
海事代理士試験は①筆記試験②口述試験の2段階の試験となります。
8月各地方運輸局会場にて行われるの①筆記試験を合格すると11月に東京にて行われる②口述試験に進むことができます。筆記試験不合格の場合には口述試験に進むことはできません。①筆記試験の合格者には合格通知とともに②口述試験の案内が同時に送られてきます。
また、①の合格者は翌年も②の口述試験から受験することができます。但し、翌年の試験の申込時に筆記試験免除の申請が必要となります。
試験合格率について
2018年 受験者数 303人 合格者数 157人 合格率 51.8%
2019年 受験者数 288人 合格者数 156人 合格率 54.2%